日本紫外線水処理技術協会は、紫外線照射装置の品質確保を目的として2006年12月に任意団体として設立され、2009年7月に一般社団法人へ移行いたしました。
2019年5月29日に水道施設の技術的基準を定める省令の一部を改正する省令(令和元年厚生労働省令第六号)が施行され、紫外線処理が水道におけるクリプトスポリジウム等対策技術として、原水種類を問わず適用可能となりました。当協会といたしましても、水道水の安全・安心により一層貢献できるように紫外線照射装置の品質確保と普及促進に取り組んでまいります。
また、紫外線水処理技術は水道以外にも、食品・製薬・電子デバイスなどの一般産業分野や下水、水産など様々な分野で、微生物の不活化や有害物質の酸化分解などを目的として幅広く利用されています。これらの分野に対する当協会の活動成果といたしまして、2021年5月に再生水処理技術の性能評価に関する国際標準規格である ISO 20468-4:2021, Part 4:UV Disinfectionが発行されました。これにより、水道で培ったCFD-Iと生物線量計法を組み合わせた紫外線照射装置の性能検証手法が、水質や微生物の種類を問わず様々な分野に対して適用可能となりました。
現在、UV-LEDやUV-AOPなど、新しい紫外線水処理技術の進歩が加速しております。当協会は、最新技術に関するセミナーの開催や情報発信などにより、多くの皆様に紫外線水処理技術をご理解いただき紫外線照射装置の普及に貢献できるよう取り組んでまいります。